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前期の作品
2009/01/12(Mon)
ここロバーツクリークでは、12月中の例年にない寒さと大雪に見舞われましたが年が明けてからは例年通りの雨が降り続く梅雨のような気候に戻りました。
学校も2週間の休みが終わり、1月5日から後期の授業が始まっています。

日本とは違い後期の初日は大掃除で始まりました。
日本であれば最終日に掃除をして終業式、仕事納めになることに慣れていたので少しびっくりしました。ここでは、最終日は制作、展示会とパーティーで盛り上がって散らかしたまま終了しました。
ささいなことですが、場所が変われば常識も変わるものだと実感しています。

プレゼン

初めの写真は、前期の作品のプレゼンの様子です。
イギリス人のマイケルは自分の斜め向かいのコテージに住んでいます。フォトジャーナリストで世界中を飛び回っていたそうです。奥さんのクリスタルはベルギー人でなんと5カ国語を操り、国境無き医師団のアドミニストレータとして世界の紛争地・途上国を渡り歩いてきたような人です。二人とも常識にはとらわれない自由な雰囲気の持ち主です。二人には今4ヶ月を過ぎたかわいい男の子がいます。
作品は、クウィラという木で作ったウォールキャビネットです。シンプルで細長く、まるでモノクロームの写真をみているかのような光と影を感じさせる作品です。

ニック
以前に紹介したニックの作品です。テーパーした曲面で構成された非常に難しい蟻組の箱です。
本体の材料はアビュータスで、ふたは杢のはいったメープルで出来ています。

バーブ
前回紹介したバーブの作品です。彼女の最初の木工作品ですが非常に仕上がりがきれいです。内部の写真はありませんが、中にも小さな細かい蟻組をした取り外し可能なトレイが仕込まれています。鱗のような木目のレースウッドという木を使っています。

ハンナ
イギリス人のハンナの作品です。ハンナはプロのコンスタレーションアーティストです。彼女は外見も中身もアーティストタイプで、いつ現れ、いついなくなるかだれも予測がつきません。しかし姿は見えなくても、作品は着実に進んでいます。蟻組の小箱で、プラムの木で出来ています。イギリスの自宅に生えていたものだそうです。

ニール
地元カナダ出身のニールの作品です。これもプラムの木を使っています。ふたの部分がカーブした作品です。ニールは弱視というハンディを持っています。理系の出身でいつもなめるように本を読んでいて、博学な知識と数字にはだれも勝てる人がいません。ゆっくり作業を続けており、来年も1年目として続けることが決まっています。

デリック
カナダのウィニペグ出身のデリックです。冬はマイナス30−50度にもなるところだそうです。
彼は美大を卒業してこの学校にやってきました。知的ですが、欧米人にはめずらしく控えめな性格です。アジアの神秘的な思想や日本の美・禅に興味をもっています。
彼の小箱は留め隠し蟻組で出来ています。蟻組が組み手の中に隠されていて外側からは全く分からないようになっています。日本では指物で良く使う組方ですが、欧米では蟻組は見せるもので隠すことは考えられないことのようです。デリックは日本の組み手の本をみて独自に作り方を考えて作りました。彼の思想的な作品です。

他の作品は次回紹介しようと思います。

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